2020年3月5日に放送されたホームルーム第7話のネタバレです。
桜井(秋田汐梨)は、愛田(山田裕貴)の守りたい人は椎名であると勘違いをし、椎名(山下リオ)さえいなければという気持ちからカッターを隠し持ち椎名に対峙します。
そこで椎名は愛田と大人の関係にあることを桜井に突きつけ、桜井はそれに対して自分は愛田を愛していると対抗しますが一蹴されてしまいます。
桜井の様子が気になり追いかけてきていた愛田は、物陰からそのやり取りを聞いていました。
桜井が自分に対して憧れだけではなく、愛情を持っているという事を知り、愛田は動揺しますが、そんな中でも、更に、丸山(富田望生)、椎名の駆除を進めていきます。
親友の丸山のことを信じたいという思いと愛田への恋心に揺れ動く桜井と、自分は桜井の気持ちを受け止めるべきなのか、桜井に何を望むのかの自問自答し苦悩する愛田。
2人の想いが交差する中、物語がどう進むのか。
最終回を間近に控え、それぞれがどういった結末を迎えるのか、気になる展開です。
ネタバレを含んでいるので気になる方は注意してください!
【ホームルーム】7話のあらすじ(注:ネタバレあり)
桜井と椎名の対峙。そして桜井の想いを知ってしまった愛田。
椎名さえいなくなればと思いつめた桜井は、カッターを握りしめ、校舎裏でタバコを吸っていた椎名のところまで向かいました。
挑むような目つきの桜井に対して、椎名は先日、保健室で愛田とキスをしていたところを見てしまった件についてショックを受けているのかと煽ります。
思わずうつむいてしまう桜井。
しかし椎名は更に桜井に対して、愛田と大人の関係であることを突きつけます。
そして、そのことについて周りに言いふらしてもらっても構わないと桜井を煽ります。
桜井は意を決して、愛田のことが好きだと、愛していると言い返したのでした。
「先生は、私に愛を教えてくれた救世主です」
「それは、愛じゃなくて恋ね」
椎名はそう一蹴して立ち去ってしまいます。
自分の想いを否定された桜井は、息を荒げると、意を決したようにカッターを見つめ、刃をカチカチと繰り出し、椎名の跡を追いかけようとしましたが、直後、丸山によって止められます。
桜井の行動を叱責し、丸山は更に、愛田が椎名とキスをしていたあの直後、夏目と変態的な行為に及んでいたことを桜井に暴露します。
しかし桜井は、一度は自分の恋愛を応援するといったのにそんなことを言う丸山に対して、思わず疑うような眼を向けてしまいます。
親友からそんな目を向けられ、あまりのショックに丸山は「もういいよ!」と絶叫し、その場から走り出します。
その一部始終を物陰から聞いていた愛田は、考え込むように俯くのでした。
竹ノ内の丸山への想い
自分を追いかけてきていた桜井から身を隠していた丸山は、不良グループの竹ノ内(若林拓也)と遭遇します。
自分に話があると自分の前に立ちふさがる竹ノ内に「私は話すことはない」と丸山は通り過ぎようとします。
昨日、丸山が泣いて走り去っていくところを見たという竹ノ内に対して、元々苛ついていた丸山は、自分のことを笑いに来たのかと怒りをぶつけ立ち去ろうとしますが、竹ノ内はそんな丸山を後ろから引き留め「好きだ!」と抱きしめます。
泣いていた丸山の姿を見て、惚れたという竹ノ内。
そんな竹ノ内のストレートな言葉に戸惑いを隠せない丸山でしたが「ありがとう、でもごめん……」と言って竹ノ内の腕をほどき、その場を立ち去ります。
その場に残された竹ノ内はただその姿を切なげに見送るのでした。
愛田の苦悩。そして、現われる「ママ」――
絵画『夢魔』のようにベッドに横たえられた桜井の傍らに、愛田はうずくまるようにして座っています。
桜井が自分に好意を寄せていたことは知っていたものの、それはあくまで生徒から先生への憧れなのだと思っていた愛田。
自分はどうしたらいいのかと、眠る桜井に苦し気に問いかけます。
思い悩む愛田の耳には「りんたろう」と自分の名前を繰り返し呼ぶ女性の声が聞こえてきます。
窓際の鏡に映る、女性の姿。
何かを打ち付けるような音。
それに対して愛田は
「やめて……ママやめてっ」
と泣き出しそうな声で答えます。
「男らしくなるから、ヒーローになるから……!」
母親に応えるように、自分に言い聞かせるようにそう呟き、自分が今やるべきことはまずは害虫を駆除することだと決意します。
隠されてしまった桜井の上履き。陥れられる丸山。
翌日、昇降口で桜井は丸山に話しかけますが、丸山は桜井の姿を一瞥すると足早に去ってしまいました。
丸山の言葉を信じたい。それでも、愛田のことを悪く言われたことについてはどうしても桜井は納得がいかない様子です。
そう考えながら下駄箱から取り出そうとした上履きは、片方だけしかありませんでした。
しばらく行われていなかった桜井へのいじめ行為が再度起こりました。
ホームルームが行われ、愛田は今回は犯人捜しを徹底的にやると言ってクラスの生徒のカバンを確認し始めます。
昨日のこともあり、朝は桜井に対してひどい態度を取ってしまった丸山でしたが、他の生徒がカバンを確認されている間も、またいじめ行為が行われてしまった桜井の心情を心配していました。
そして、仲直りをしようと考えていると、荷物検査の自分の番が来ました。
愛田にお前の番だと促され、憮然としてカバンを突き出します。
一瞬緊張が走る瞬間もありましたが、もちろんカバンの中からは何も見つからず、クラスの生徒にはいないようだと荷物検査は終わります。
生徒たちがほっとしたのも束の間、クラスに椎名がやってきます。
手には、上履きの片方が持たれています。このクラスの誰かのものではないかと思い持ってきたという椎名。
愛田が確認すると、それは桜井のものでした。どこで見つけたのか問いかけると椎名は、始業前にゴミ捨て場で生徒が投げ捨てていたのを見たといいます。
そして投げ捨てていたのは、丸山であったと。
ざわつくクラスメイト達。
そして愛田はどういうことかと丸山に問い詰めます。
はめられた。
そう思った丸山はもちろん否定します。そして桜井に助けを求めるも、目を反らされてしまいます。
あまりの事態に混乱した丸山は、激昂したまま愛田と椎名ができているということ、その2人にはめられているんだという事を激しく訴えます。
愛田と椎名の現場を一緒に見ていた桜井に同意を求めますが、あまりの事態に感情の追いつかないのか桜井も何も答えてくれず、丸山はその場から駆け出して逃げてしまいます。
桜井は丸山を追いかけようとしますが、愛田によってそれは止められてしまいます。
そして、丸山について笑い、悪口を言いだすクラスメイト達。
それに竹ノ内は「ぐちゃぐちゃうるせえ!」と激昂し、お前らに丸山の何がわかるんだと叫んで教室を出ていってしまいます。
突然の竹ノ内の様子に更にざわつくクラスメイト達でしたが、ひとまず椎名は2人の様子を見てくるといって教室を出ていき、愛田は静かにするよう一喝します。
そして桜井に足を出すように促し、自分の方に桜井の体を向けさせると、足元に跪いて戻ってきた上履きを履かせてやります。
おまえが、ヒロインだ
内心でそう呟いた愛田。クラスメイト達はそれを見て「かっけー!」とはやし立てますが、愛田は犯人が分かったとはいえ傷ついている桜井の気持ちを考えろと声を荒げます。
桜井は、丸山がこんなことをしたのは理由があるはずですと丸山をかばい、愛田も丸山へのケアはちゃんとすると桜井を宥めました。
丸山を追いかけていった竹ノ内は校舎裏の階段でうずくまる丸山を見つけます。
しゃがんで丸山の顔を覗き込む竹ノ内に、丸山は泣きじゃくり縋り付くのでした。
陥れられた椎名。害虫駆除は終わるも、苦悩する愛田。
夜になり、ホテルの一室ではバスローブ姿の椎名が身支度をしながら、ベッドに横になっていた愛田に今日のことを話始めます。
丸山の必死な様子や、生徒たちが簡単に嘘を信じたことを笑う椎名。
「生徒いじめるのって超楽しい!またやろう?」
そう言って愛田を振り向いたとき
「そこまでー!」
声高に言った愛田に何事かと驚いた様子の椎名でしたが、愛田はズボンのポケットからボイスレコーダーを取り出し、それを椎名に突きつけ、今録音していたものを再生し始めました。
巻き戻し、再生し、また巻き戻し。
狂ったように何度も再生する様子に、椎名は怯えた表情を見せます。
「お前の役目はすんだ。消えろ、加工物」
愛田はそう言い捨てると身支度を整え部屋から出ていこうとします。
何が起きているのか、受け止めきれない様子でおどけて話す椎名に愛田は
「拡散されたくなければ、俺の前から消えろ。
2度と俺の前に顔を出すな。学校もやめろ」
と追い打ちをかけます。
「先生、先生が生徒をいじめるなんて、ほんとに良くないよ!」
そういって愛田は出ていき、残された椎名は事態を飲み込めず立ち尽くすのでした。
害虫駆除、すべて終了。
しかし、自分はこれからどうしたらいいのか。
自分のことを愛していると言った桜井。
今、自分と桜井の愛田を阻むものはない。自分も桜井のことを愛しているとはっきり伝えるべきなのか。そうすると、夜の課外授業どうするのか。自分は桜井に何を望んでいるのか。
自分がどうしたいのかわからなくなった愛田は自問自答し、頭を抱え、苦しみ始めます。歩道脇の柵にもたれかかった愛田の後方にはまた、愛田がママと呼んだ女性が浮かび上がります。
愛田は苦しそうに浅く呼吸を繰り返し、陰を振り払うかのようにもがき、うずくまるのでした。
伝わるはずのなかった言葉。机に置かれたカモミールティー。
その頃桜井は自室でカモミールティーを入れながら、桜井は今日のことを振り返っていました。
丸山と一緒に過ごした楽しかったこと
その丸山が、愛田を罵り、自分をいじめていた犯人かもしれないということ。
私は誰を信じたらいいの
カモミールティーを飲もうと持ち上げた手を止め、桜井は考え込むのでした。
ただいま。
いつものように桜井の家へと入ってきた愛田はそう呟き、桜井の眠るベッドへと近づいていきます。
眠る桜井に寄り添い腕を回す愛田。
「なんだか疲れたよ、桜井……愛してる」
そういって愛田は目を瞑り、眠りにつこうとします。
しかしその時桜井は、目を覚まし、身じろぎはしなかったものの、驚きに目を見開きます。
机の上には、手の付けられていないカモミールティーが置かれたままになっていました。
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【ホームルーム】7話の感想・考察
知られてしまったお互いへの想い
とうとう物語も佳境への近づき、大きく人間関係が動きました。
それぞれへのお思いがすれ違っていた愛田と桜井でしたが、とうとう桜井に愛田の想いが、意図せず思わぬ形で知られてしまいました。
色々追い詰められていたとはいえ、詰めが甘いところのある愛田。今回は本当に逃れようのない状況で終わりましたが、桜井がどう受け止めるのか、気になるところです。
丸山の復讐はどうなるのか
今回、丸山が完全に追い詰められてしまいましたが、本当に丸山のことを好きになってしまった様子の竹ノ内とどのように復讐を果たすのかというところも気になるところです。
正直、自分の愛のために周りを陥れた愛田がそのまま幸せになってしまうという事は考えにくいというか、今回更にインパクトを持って登場した「ママ」に関することでつらい過去があるような様子ですが、どんな過去があろうとも許せないなと思ってしまうところもあり……
次回、白鳥(大幡しえり)や矢作(綱啓永)も登場し、どういった結末を迎えるのか。楽しみです。